実は電気のほうが環境負荷が高い
環境に関する問題が年々叫ばれるようになっていますが、その中で話題になっているのが電気による環境負荷です。
私たちが手元にきている電気を使っている時はまさに環境に優しいエコと感じますが、この電気を生み出す過程を見てみると大きな環境負荷が発生していることがわかっています。
どういうことかというと、まず現代の日本では電気は火力発電でほとんどを賄っています。
そして、この火力発電の現場において大量の二酸化炭素が排出されているのです。
電気は発電や送電時にロスや排熱を考慮すると発電された38%しか電力として活用できておらず、ガスと比較しても大量の二酸化炭素を排出しているといった結果になります。
電気ならではのメリット
電気は生み出す過程において確かに二酸化炭素排出量が多いという問題がありますが、それは火力発電に頼りすぎている日本社会における問題でもあるため国が本腰を入れて解決しないといけません。
そんな電気における最大のメリットは先進国を筆頭とした世界中で叫ばれているカーボンニュートラルやSDGsへの適合力が高いことでしょう。
電気自動車などの電気化が進むことでより電気業界が活発することも考えられるので、市場が伸びることは間違いないでしょう。
さらに、オール電化にすればガス料金もかからないように出来ますし、ガスを使わないことで火災のリスクが低いというのもメリットになっています。
ガスならではのメリット
ガスならではのメリットは電気料金の値上げによる被害を受けにくいことでしょう。
オール電化では電気料金が値上げすることでとても大きなダメージになってしまいますが、ガスを併用しているのなら被害も軽減できます。
カーボンニュートラルやSDGsへの意識の高まり及び社会の変化によって今までの発電のあり方の見直しを行っているドイツなどの国もありますが、ドイツでは脱原発で太陽光発電に変更した結果、光熱費が一気に高騰して一般家庭に大ダメージとなりました。
また、昨今のガス給湯器には「エコジョーズ」のような潜熱回収型ガス給湯器も登場しており熱のリサイクルが出来る給湯器の登場でより注目度が高まっていることも覚えておきましょう。
ガスは二酸化炭素排出量が少ない
現代日本におけるエネルギー消費量の3分の1が実は給湯であるという報告がありますが、この給湯を潜熱回収型ガス給湯器にすることでガス代の節約にもなり二酸化炭素排出量も減らせます。
これは電気温水器と比較しても二酸化炭素排出量がかなり少ないことが判明しています。
寒い地域にある床暖房も同じく、ガス温水式の方が電気式よりも温度のムラも少なく暖まるまでのスピードが速くさらには二酸化炭素排出量も少ないといった利点があるのです。