「スポーツを通じた気候行動枠組み」とは
「スポーツを通じた気候行動枠組み」とはものすごく簡単に記載すると「世界で繰り広げられているスポーツ界において、一丸となって気候変動の問題に取り組むために発足した枠組み」となります。
この枠組みが発足したのはつい最近で、2018年12月に開催された「第24回気候変動枠組条約締約国会議」において5つの原則から成り立ったものなのです。
この枠組みはスポーツ界と国連気候変動枠組条約、通称「UNFCCC」が連携することによって発足することができましたが、世界レベルで問題となっている気候変動問題をスポーツコミュニティにおいても解決するべくファンとともに取り組むことを意識しています。
取り組みの原則
取り組みの原則は5つです。
これは日本語訳として用意されている原則をそのまま引用させていただきます。
最初に説明したザックリとした解説の「世界で繰り広げられているスポーツ界において、一丸となって気候変動の問題に取り組むために発足した枠組み」を体現すべくとてもシンプルな原則となっています。
原則1:より大きな環境責任を担うため、組織的な取り組みを行う。
原則2:気候変動の全般的な影響を削減する。
原則3:気候変動対策のための教育を行う。
原則4:持続可能な責任ある消費を推進する。
原則5:情報発信を通じ、気候変動対策を求める。
加盟している団体
加盟している団体はかなり多いのですが、やはり欧州とアメリカの有名な団体が数多く参加しているのでそちらを中心に紹介します。
まずはアメリカのプロバスケットリーグである「NBA」と世界バスケットボール連盟である「FIBA」が参加しています。
そしてワールドカップなどで有名な「FIFA」と欧州チャンピオンズリーグで有名な「UEFA」なども参加しているのです。
このようにそれぞれのリーグの統括している側のグループや連盟も参加していますが、それぞれのリーグや連目に所属しているクラブチームも個別に参加を表明しているのでそれぞれのチームを応援している人達も加味したらとても大きな影響力が出ることは間違いないでしょう。
さらに、これらのスポーツを報道するBBCスポーツやスカイ・スポーツといったメディアも参加しています。
スポーツ業界も気候変動問題は無関係ではない
このようにスポーツ業界全体が気候変動問題について取り組むことを約束している「スポーツを通じた気候行動枠組み」ですが、実はこういった気候変動問題はスポーツと無関係ではありません。
具体的には気候変動による競技場やスポーツ施設への損害もありますし、そもそも気候変動によってそこで活躍するスポーツ選手への悪影響も考えられます。
選手やそのスポーツを見て楽しむ人、やって楽しむ人にも影響が出ているために本気になってスポーツ業界が取り組んでいるのです。